手ぬぐい~びわの葉染め~
ここ最近、手ぬぐいを使う機会が多くなった。首に巻いてタオルの代わり、頭に巻いて帽子の代わり、名前の通り手拭に、先日は蚋(ブヨ)に刺されてひどく膨れ上がったので、ジャガイモと小麦粉を混ぜてシップをつくってもらい、塗った上に手ぬぐいをかぶせ、古くなった手ぬぐいを裂いて包帯代わりにした。裂かれた手ぬぐいも非常に愛着があるものだから、三つ編みにして紐として使おうか・・・。
そう考えると、浴衣や着物もすごい。生地を無駄なく使い、さらに再利用する時にも便利である。物を大切にする文化と美意識の融合だと思う。(おなかに帯を巻くことで、冷えないようにしているとも思える。さらに紐を複数使うことや帯の幅が広いことは、ベルトや紐一本のように一部分に締め付けが集中しづらいので内臓の働きを妨げない)
今週末、友人が野菜を出店するというので便乗して、手ぬぐいを出そうと思う。先日頂いた枇杷の絞り染めをする。ウコンとコーヒーも試してみた。枇杷の葉は汚れをとって細かく切る。びわの葉っておもしろい。煎じたときはそうでもないのに、火からおろしてそのままおいておくと、いつのまにか液が紅くなっている。
紅い液に布を入れると、にじんでくる。
出来上がりは薄紅色とでもいうのか、とてもきれい。きれいな色がおちてしまいそうで水にあげて洗うのが怖かったが、しっかり染み付いている。みょうばんをためしに入れたら、とたんに色が変わる。さわやかなオレンジとでもいうのか。
アクが強いものの方が良く染まるのだろうか。枇杷もウコンも、白いアクのようなものが煎じている時にたくさん出てきた。
一度染色した液が残っていたのでまた漬けてみた。同じくらいの液の濃さに見えるのだが、始めの布に生命をすべて渡してしまったのか。一度目のようなあでやかな色は出ない。
ウコンは鮮やかな黄色!
綿糸の足りない分はアクリルの毛糸で絞ったのだが、アクリルは蛍光の黄色に染まる。
銀座のコンクリート地面で育った私は小さい頃、自然の色は、空と海の青、太陽の赤、植物の緑、土の茶色だけだと思っていた。月明かりが明るいことも知らなかった。
初めて朝焼けを見たとき、夜の漆黒から透明な青、順番は覚えていないけれど黄がかかった緑、薄桃色、輝く黄金、あっという間に変化をとげ朝の明るい青空になっていったことで初めて自然の色の豊かさを知ると共に、人間がつくれる色は自然が持つ色の何分の一かにすぎないことを改めて思い知った。
自然には私の知らないいろんな色がまだまだたくさんあるのだと思うと、色々な植物の生命を布に移してみたくなった。でも無駄な殺生はしたくないので、とりあえず雑草として抜かれるセイタカアワダチソウやヨモギなど試してみたい。(今日はこっそり仕事場で、ほうれん草の茹で汁に布巾を入れて色を見てみた。前処理をしていないので、水で軽く洗ったら色は落ちたけど。)
↑追伸:定価1000円、古本屋で500円だったのが、amazonでは結構高い…
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