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2006年7月22日 (土)

トトロの郷で古代米を作る会

参農塾の田んぼの会でオリザネットの方々に来ていただいて生き物観察を行いました。
開始時刻の10時間際、となりの田んぼの農家さんとその仲間のような方々がいらしていて、参加してくださるのかと思いきや、皆それぞれマスクをし、そのうちの一人は田んぼの中に入って、なにやら噴射し始めました。タオルを口にし離れたのですが、オリザネットの方は逞しい!写真を撮り、農家さんのところへ話しに行きました。
消毒といもち病のための薬を散布しているとのこと。菖蒲園の中にあるから害虫がそこから多く飛んでくる、農薬をまいてもまたすぐ増えるから一ヵ月後にまたまく、ということです。
オリザネットの方が言うには、菖蒲と稲につく虫は異なるし、農薬をまいて、益虫であるクモは一年に一回しか生まれないけど、害虫は一年に3回も4回もシーズンがあるから、農薬をまいたことにより生き物が全滅し、害虫を食べるクモがいなくなったところに害虫がはびこる。また、葉に隠れている虫には効かない農薬だったり、他の害虫には効果が無くても、クモは薬に弱い。最近の農薬では、すぐに効果が無くても、不妊にさせる農薬などもあるそうです。不妊といえば蛍、水がきれいでカワニナや餌がいらっしゃっても、明かりによって交尾時に混乱が起きて子孫を残せないとの理由から、蛍が減ってしまうとのこと。
話はそれましたが、生き物観察は、ただ単に生き物を観察して終わりではなく、生き物と作物のかかわり、例えばこれだけの面積にウンカが何匹いた、というようなことを毎年記憶(記録)しておくと、作物被害の防除策を農家自身が練れるということ。今の農家さんはとりあえずまいとく方がほとんだとか。害虫がいるかいないか、害虫に対する正しい知識がないのに、薬をまくことは、風邪をひいていないのに風邪薬を飲むようなもの。害虫がいても、害虫を食べてくれるクモやカエルなどがたくさんいれば、すぐに薬に頼るのではなく、しばらく様子をみて判断するということができる。
北山公園の「トトロの郷で古代米を作る会」以外の田んぼは薬を一斉散布されました。
自給用の少ない面積の田んぼで、収量が減るといってもたかが知れているのになぜ農薬をまくのか、というと、農協がただでやってくれるからだそうです。そういう仕組みになっているのですね。
オリザネットの方は、ただ安易に無農薬、というのでは、農薬をまいている人からみて敷居を高くしてしまい、不可能と思ってしまいがちで垣根を作るだけだから、まずは自分達で自分達の田んぼを「診断」できる力を身につけるためにも、「生き物観察」をして欲しい、と言っていました。
散布の後は皆、のどがいがらっぽかったり、頭が痛くなったり立ちくらみがしたりと、なんらかの体の不調がありました。文ちゃん田んぼではちょっと畦にしゃがんで水の中を見ただけで、アメンボ、クモ、カエル、おたまじゃくし、ハエ、ハチなどたくさんの生き物がいてにぎやかなのに対し、となりの田んぼは死骸が水に浮いて、ほとんど生き物が見られませんでした。葉を巻いて中で生活する一文字せせりの幼虫とかがいたかな。
一日でいろんなことを知ることが出来た気がします。生き物の名前もちょっと覚えたし。

オリザネットではすでに田んぼで生き物観察をしていますが、今後は畑でも観察していきたいとは言っていました。
オリザネットの方はロマンとポリシーがあってとっても好きです。
ps.害虫害虫と連呼しましたが、あくまで稲の収穫において、収量を減らしてしまう昆虫を便宜上そう呼んでいました。害虫さんすみません。

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