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2005年11月21日 (月)

唐箕(とうみ)

PCCJへ行って作業の手伝いをしてきました。

本日の作業は脱穀の終わったお米を唐箕で篩い分ける作業です。脱穀の終わったお米には、まだわらが混じっていたり、モミだけで実の入っていないものなども混ざっています。それを風を使って分けていきます。分ける道具を「箕」と呼び、唐から伝わったので「唐箕」と呼ぶそうです。「唐箕」は板が扇風機のようになっていて、手で回して風をつくります。それによって飛ばされた米は、重いものが手前に、軽いものは遠くに、さらに軽いものはさらに遠くに飛ばされ、前者を集めて、さらに手作業でわらについたお米をとっていきます。風をつくる板の長さや、飛ばされる距離なども計算されて作られているのだと思います。

田んぼの中にある木でできた唐箕を見ると、とても風景に合っていて、心が落ち着きます。なぜトラクターは赤が多いのでしょう?音により、作業の時の会話が打ち消されてしまいます。まあ、今回は会話しすぎて作業が遅すぎ、PCCJのNJさんはおこられていましたけど。すみませんでした。

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花炭(はなすみ)

花や松ぼっくり、みかんやバナナ、炭にしたいものを茶筒やせんべいの缶などに入れて炭にします。茶道の時などにも使われるそうです。


  1. 茶筒やせんべいの缶のふたに穴を開ける。ここから出る色で中の状態を確認します。
  2. 炭にしたいものを茶筒やせんべいの缶の中になるべく隙間なく入れます。取り出しやすいようにアルミ箔で包んでもよいようです。
  3. ふたが空気の圧で空かないように、火から缶を取り出しやすいように、針金で缶の周りを縛ります。
  4. 焚き火の中に缶を入れます。
  5. 30分ほどで煙が透明になったら火から出します。
  6. 缶がさめるまで待ってから、中を取り出します。

取り出した直後は、植物の「アルミナ」という成分が、まるで藍染の藍のように真っ青に光っています。冷めるとその部分は黒く変化しますが、輝くように光っています。「アルミ」製造の基礎となるものらしいです。

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「一窯一子」

炭焼き窯を一つ作るごとに一人子供が授かったという言葉。それだけ「暖」というのは女性の身体に欠かせないたというのみならず、窯から発せられる熱は何か別の要素ももっているようです。炭を焼いた後の窯で男女が子作りをしたという話もあります。また煙突から出る煙も野生の動物や虫たちが集まってくるほど、身体にいいなのではないかといわれています。実際に定年退職後に炭焼きを始めたという高橋さんも、以前は身体が比較的弱かったそうですが、炭焼きを始めてから風邪や病気をしなくなったそうです。取り出した炭を並べていたところに、昆虫がたくさん集まっていました。お寺で煙をいただくのも、炭焼き窯から発したそうです。

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炭焼き

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今回はドラム缶と伏せ焼きという方法で炭を焼きました。ドラム缶では伐採した竹で竹炭作り、伏せ焼きでは土壌改良と放置してある端材の有効利用としておこないました。
http://www.sumiyaki.jp/

それぞれ、火入れをするときに、火の神様へお祈りします。うまくいきますように、火があたりに燃え広がらないように。お酒とお米をお供えしました。

内部が275℃になると、煙突から上3cmくらいのところに手をかざすと3秒で我慢できないほど熱く感じます。この時点が着火完了の合図で、炭化が始まります。通気口を残して窒口をふさぎます。炭化時間は炭材の太さや形、乾き具合によって違いますが、7~10時間くらいです。終了の目安は煙突から上10cmくらい、出る煙が青く変わった時点です。晴天の空の青のような色で透明でになり、後ろの風景を透かします。「そうそう、この色を見せたかったんだよ」と銀冶先生。煙突から出る青い流れが空にひろがって消えていく様はとてもすてきでした。

ドラム缶焼き
夜8時に火入れをし、2時間おきに火の確認へ行きました。10時間程度で焼き上がり、下側の空気穴を消し、その1時間後に煙突をふさぎます。

伏せ焼き


  1. たたみ1畳分くらいの面積を60cmほど堀り、土から水分が出ないようススキや枯れ草を敷き詰める。
  2. 煙突を設置する
  3. 枯れ草の上に材木を井の字型に重ねる。
  4. その上に竹を隙間なく敷き詰める
  5. 炭にする材を隙間なくおいていく。細かい材から徐々に太い材にしていく。横の土から水分が入らないよう、適宜ススキなど枯れ草を敷く。
  6. まっすぐな太目の材を並べ上部を平らにする。
  7. 火がつきやすいようにススキを重ねる
  8. 下から火をつける
  9. 上に火をつけ、30cmほど空間を空けてトタン板をかぶせ煙が下へ行くようにし、煙が出なくなるまで土をかぶせる。トタン板がなければ枯れ草を60cmほど。
  10. 内部が275℃になったら下の空気穴を小さくし、10時間ほどいぶす。(2時間おきに火の確認が必要です。炭化の過程で材が小さくなり、かぶせておいた土が盛り下がってその隙間から酸素が入り着火したり、かぶせた土に混ざっていたススキから空気が入って着火したり、竹で作った煙突が燃えて途中で折れて火が広がるなど、火災につながる危険をはらんでいることを充分理解する必要があります。)
  11. 煙が青くなったら炭化終了。下側の通風孔をふさぎ、30~1時間後に煙突口をふさぎます。7時間後くらいに出炭。
  12. 炭は窯から出した後、必ず野外で一昼夜置くそうです。このとき炭を重ねると熱を持って発火するので注意が必要です。

ユンボで穴を掘ったため、穴が大きくなり、予定時間内に終わることができませんでした。機械で作業するとつい大規模になり、その後の作業を続けるのがつらくなります。やはり自分達の手でまかないきれる規模で一つ一つの作業を身体で感じながら進めていくことが重要だと思いました。

作った土は燃料や消臭のほか、土壌改良にも使われます。また、伏せ焼きの時にかぶせた土は、高温になったため殺菌されて無菌状態のため、温床に適しています。そのときに出た木酢液は始めはタール分などが含まれていますが、寝かせて上澄みをとっていくと、食用の酢として利用されたり、土壌改良、殺菌、入浴剤など、いろいろな用途に役立ちます。炭は燃料として電気やガスに頼らないというだけでなく、そこには何役もの用途が広がっています。送電線やガスパイプなどで遠くから(海を越えた他国から!)エネルギーを持って来なくても、身近にこんなに素晴らしい資源があるということを改めて感じさせられました。手あぶり火鉢などは、手をかざすことでそこから熱が全身に回り暖をとるというものです。半身浴は腰から下を暖めることにより、温まっていない上半身を暖めようと体内の循環を活性化させ、全身浴より温まりの効果があります。それと同じように、手だけを暖めることで自分達がもっている「身体を温めようとする機能」が活性化し、充分に身体が温まり、さらに冷えに強い身体を作っていくのではないかと思います。また、豆炭あんかは豆炭1つで12時間ちかく温度が保たれ、冬の夜には重宝されていたそうです。さらには戦後は木炭や木酢液からとれる軽油で車をはしらせていたとか。今年は電気ストーブはやめて火鉢や豆炭あんかに切り替えてみようかと考えています。(でも湯たんぽかも)

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炭団(たどん)

炭団とは炭を作ったときに出る粉を固めたものです。煙が出にくく、香道などで使われています。米の粉や雑穀の粉なども、粒としては不完全なものを活かす昔の人の「もの」に対する心配りであり、生活の知恵であったと思います。
今回、杉浦銀冶先生に教わった炭団の作り方をご紹介いたします。

  1. 竹炭の端材を細かく粉にする。
  2. ご飯をとろとろにおかゆ状に煮詰めたものを竹炭の粉に混ぜる。
  3. 灰に水をいれたものを混ぜる。(灰は水に対し、5%ほど)
  4. 筒状の容器に3.を入れ、片方をふさぎながら押し固め、ところてんのように押し出す。
  5. 火で乾燥させる。

竹炭に対し、35%の水分が良いそうです。それは手で握った時に指の間からじわっと水分がにじみ出てくるような感じです。押し出す時に下に新聞紙などを敷いて水分を吸い取ってもらうのもよいようです。

現在市販されている聞香で使う炭団(香炭団)は、香りに混じりがあるそうです。効率よく固めるためになにか化学物質を使っているのでしょうか。

炭焼きをした後の夕暮れ時、焚き火で炭団を乾かしながら、銀冶先生が語られるお話を聞き、そこになっているみかんを焼いて食べたりしていました。暖かい火を囲んで、ぽつりぽつり語られる言葉は、心にあったかく響きます。

翌日は、作った炭団で聞香をしました。伽羅、スマントラ、白檀を聞きました。所作を含め、心が落ち着きます。

香には沈香と壇香があり、沈香の中でももっとも素晴らしいとされているのが伽羅で、それ以外には5つの沈香があります。羅国・真那賀・真南蛮・佐曽羅・寸門多羅で、いずれも原産地を示しているそうです。木のある部分に香りが凝縮され、水に入れると沈むことから沈香と呼ばれているそうです。壇香は木のどの部分も同じ香りのするもので、白檀が代表的です。日本では香道は男性のたしなみであったといわれます。また、香あてなど、いろいろな種類の遊びがおこなわれていたそうです。

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